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答えの見つけ難い問題

昔は、生まれる子供がどんな子供なのかは、人間の叡智の及ぶところではないという感じでした。

例えば、古典的にキリスト教では、離婚や堕胎は認め難いこととなっています。

日本においても、儒教の影響もあってか、同様に離婚や堕胎は好ましくないこととされてきました。

いっぽうで現在は、科学の発達もありまして、そうした考え方は否定されることも珍しくありません。

こうした状況の中で、最近は出生前診断の是非が問題視されています。

出生前診断は、妊婦の羊水の成分や画像検査の結果などから、胎児の先天的な問題の有無を生まれる前から判断することです。

代表的なものとして有名なのは、ダウン症です。

ダウン症は、昔から存在していましたし、私が子供の頃もダウン症の同級生と共に学校生活を送りました。

そして、その中で学んだことが、現在に通じることもたくさん存在していますし、当人とその親たちが得るプラスの作用についても、目の当たりにしてきました。

しかし、そうしたプラスの面を考慮しても、通常の子供を出産することと比較すれば、マイナス面の大きさを否定することは難しいのが現実ではないでしょうか。

 

ダウン症の原因が、染色体の異常であることは、高校生であれば生物で学びますし、中学生でも保健体育や理科で学ぶかもしれません。

そして、この染色体の異常が、高齢出産であるほど多くなることは、統計的に昔から明確になっています。

 

精子や卵子は、精子であれば70歳くらいまで、卵子あれば50歳くらいまで製造できます。

しかし、精子や卵子の「品質」については、常に一定ではありません。

そのため女性であれば、出産適齢期というものが、広く認識されていて、この時期の卵子が最も「品質」が良いのです。

反対に出産適齢期が外れるた40歳代などは、妊娠・出産こそ可能ですが、ダウン症などが増加する高齢出産と呼ばれます。

 

同様に男性の精子にも、先述のように「品質」が存在するため、70歳の精子は20歳の精子に比べると、品質が劣っていることが多いですから、男性にも高齢出産は存在するのです。

 

出生前診断で判断する項目は、ダウン症ばかりではなくて、多岐に及ぶようになっていますし、今後はもっと増加することが予想されます。

この流れについては、どんなに倫理観を振りかざしても、完全には止められないような気がします。

 

そうした流れが進むと、最終的には皆が同じような優れた遺伝子を持つ子供ばかりが生まれ、どうなってしまうのかと戸惑いを感じます。

それに対する答えを、悲観的に私が言うならば、遺伝子の多様性が減少して、環境などの変化時に対応できなくなって、結果的に人間という生物の種の保存が困難にならないだろうか。

反対に楽観的に私が言うならば、環境などの変化時に対応するためにこそ、優秀な遺伝子を残すことは大切ではないだろうか。

あるいは、遺伝子だけが人間らしさではなくて、生後に授けられる教育こそが、人間の本質を決定するという考え方もあるでしょう。

 

このほかにも、いくらでも考え方は存在するでしょうし、新しい考え方も生まれてくるはずですから、本当の意味で完全に一つに絞り込むことなど、現在は不可能でしょう。

絞り込みが不可能であるならば、それを制度として定めて運用することは困難です。

 

そうであるならば、現状でもできることを、もっと積極的に行うことが幸福に繋がるはずです。

具体的な一例として、高齢出産をしないための施策を、どれだけ行っているのでしょうか。

現在の日本は、高校全入だけではなくて大学全入の時代とも言われ、高学歴を尊重していますが、それに伴う高齢出産のリスクを十分に啓蒙しているとは言えません。

例えば女性が大学・大学院と進んで、就職して5年すると出産適齢期ギリギリですが、そうした事実をどれだけの人が考えて学生から過ごしているか疑問です。

事実として、結婚しても子供を持たない理由として、年齢を挙げる人が多くなっています。

すなわち、子供が欲しくても、年齢が障壁になっているケースが多いのです。

 

このようなことから、出生前診断の是非という答えの見つけ難い問題の前に、もう少し現状の制度の中で、可能な改善点を教育の中に落とし込んでいけば、意見の隔たりの少ない良い状況が生み出せるのではないかと考えます。

| 院長日記 | 23:12 | comments(0) | trackbacks(0)









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